アマチュア無線による非常通信合同訓練を実施しました!
2017年12月3日(日)
エフエム西東京は、NPO法人日本災害情報サポートネットワーク(J-DINS)の
協力のもと災害時のアマチュア無線による非常通信合同訓練を行いました。
10時に大地震が発災した想定で、
アマチュア無線クラブ局をエフエム西東京に立ち上げ
周辺のアマチュア無線局から情報を集めて放送に出す手前までの
訓練をしました。
事前の周知によりアマチュア無線局からは途絶えることなく交信が入り、
オペレーターは休む暇がない程の状態でした。
遠くは関東近県からも交信がありました。
11時過ぎには、J-DINSの協力により赤十字飛行隊群馬支隊のヘリコプターが
西東京上空に飛来し、予め指定していたチェックポイントをヘリから
目視確認を行い、その場所に待機していたアマチュア無線局と交信をしました。
チェックポイントとその状況は以下のとおりです。
向台小学校:ブルーシート確認。
田無駅:待機した人確認。(蛍光色ジャケット着用)
エフエム西東京屋上:待機した人確認。
ひばりテラス:場所の特定及び待機した人の確認が出来ず。
自由学園:ブルーシート確認。
※ひばりテラスは、通常の状況のままで目視がどのようになるかの確認訓練をしました。
マンションや団地が立ち並ぶエリアでは、
上空からの特定に工夫が必要になる事がわかりました。
ランドマークとなる場所からの方角や距離を伝えるなど、
アマチュア無線でヘリを誘導出来るような備えも望まれるところです。
※蛍光色の衣服やブルーシートは上空から目立つ事はわかりましたが
災害時にはブルーシートは複数多数の使用が想定されますので
その他にも目立つための工夫が必要になると考えられます。
ヘリコプターから録画した様子がこちらからご覧になれます。https://www.facebook.com/jf1cnr/videos/1799586940075199/?hc_ref=ARTHzH4HbRVWOrrFpWtPQNdsVgQDtbNPCFPNvkZT9yZmGM7orEJ_TqXQtb9NrOl7deY&fref=nf&pnref=story
ヘリから地上を見ると、ブルーシートは目立っています。
災害時に上空から見つけてもらいやすい工夫をすることが
SOSを求める時のポイントとなりそうです。
(蛍光色のウエアも発見されやすいです)
ヘリとアマチュア無線の交信状況はいずれも良好でした。
その他にも、多くのアマチュア無線局の方々の協力により
柳沢、文理台公園、小金井公園、小平の複数の小学校など、
このエリアの各所からクリアな状況で交信が入りました。
訓練は15時まで続き、交信はトータルで約90件もの数を記録し、
終了しました。
災害時にインターネットも電話もメールも通じなくなった時に
無線は有効な手段となりえます。
エフエム西東京では数年前からこのような通信訓練を行ってきましたが
今回は地域との連動を試みることにし、自由学園や同じ時期に災害時の
訓練をしている向台小学校の避難所運営協議会にお声かけをし、連携を
して頂くことが出来ました。
校庭にたくさんのブルーシートを敷き大きなサークルを描き、
ヘリコプターの飛来時には多くの参加者が上空に向かって手を振って
くださいました。
向台小学校の避難所訓練会場にはエフエム西東京のブースも作って頂き、
災害時のコミュニティエフエムの役割やエフエム西東京の聞き方の紹介、
ラジオが聴ける無線付き防災ヘルメット体験などをやらせて頂きました。
自由学園も休日に関わらず、ブルーシートを敷いて待機して下さいました。
たくさんのアマチュア無線局、たくさんの地域のみなさまのご協力のもと
今回の訓練を行うことが出来ました。
心から感謝を申し上げます。
このエリア各所からアマチュア無線局との交信が良好に出来ること、
上空のヘリからどのようにすれば、目立ち発見されやすくなるのかが
分かったこと、地域と連携したからこそわかった事は大きな一歩と
なりました。
次につなげる課題も多くあり、
来年も更に地域と連動した訓練をしたいと考えています。
どうぞ、これからもエフエム西東京を、よろしくお願い致します。