『食・農・森』(食べる・作る・育む)~東大生態調和農学機構から 16年3月8日 第8回の放送は安永円理子准教授です!
『食・農・森』(食べる・作る・育む)~東大生態調和農学機構から 第8回放送
田無駅から徒歩10分も掛からないところに
30ヘクタール以上の耕地や森林が拡がる東大生態調和農学機構。
ここでは食料生産の効率化だけでなく、
地球環境を改善し私たち人類の生存を持続させるための
研究が行われています。
先端研究・教育の施設で、かつ一般開放もされているこの機構について、
現場の先生方や職員の皆さんが登場してお話をしてくださいます。
第8回の放送は、安永円理子准教授をお招きしました!
スラッとした素敵な安永先生。
長崎出身で子どもの頃から自然にふれるのが好きだったという安永先生。
九州大学農学部を卒業後、2011年から東大生態調和農学機構に赴任。
「食の安全に関する研究」が専門です。
より詳しく言うと先生の専門は「ポストハーベスト工学」。
"ポストハーベスト"というと、
収穫後の農薬というイメージが強いと思いますが、
もともとは収穫後、という意味があります。
収穫後の農産物がどうやって消費者に届けられるか、
食の安全の為に関する研究に取り組んでいらっしゃいます。
私たちの口に食料が入るときにいかに鮮度を落とさずに流通させるか、
鮮度を保持するための技術について研究を行っているということです。
鮮度を保持するための冷蔵庫の使い方なども教えていただきましたよ♪
物理はあんまり得意ではなかったという安永先生。
教授の先生の格好良い姿に憧れて自らも教授の道を志しました。
その先生は、「目の付け所が良い!」
と後押ししてくださったそうですよ。素敵な先生との出会いですね。
2011年、東大農場に赴任してきて最初にした仕事は
「放射性物質に関する食の安全」に関する研究。
市民の皆さんからの問い合わせもすごく多かったそうです。
機構の中でグループを立ち上げて調査なども行ったそうですよ。
現在は福島に調査にいったり、避難されている方々の集落へ
行って現在の放射性物質についての説明などもされています。
実際に不安に思われている沢山の方々へも丁寧にお話しをする事で
安永先生自身にも励みになっているというお話しでした。
機構以外での活動、田無病院と東大農場とのコラボレーションに
ついてもお話しいただきました。
田無病院の花壇を畑にして、野菜を入院患者さんに収穫、剪定
してもらう。普通の作業ではやる気のなかった患者さんも農業の
作業となるとすごく楽しくやってくれているというお話しでした。
今後はいろいろなことを検討しながら、この活動を
発展させていきたいとおっしゃっていました。
ご趣味はホットヨガ、ジョギング、食べる事、料理する事という
安永先生。おちゃめな一面も持ち合わせているとても素敵な先生です。
東大農場では4月2日、3日、10時から15時半まで観桜会を開催します。
普段は入れない方も機構に入ることが出来ますよ。この機会に
是非、訪れてみてください!