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「帯津良一の達者で生きる」4/28放送内容 帯津流養生訓:養生の要訣は畏(い)の一字

「帯津良一の達者で生きる」4/28放送内容 帯津流養生訓:養生の要訣は畏(い)の一字

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4/28の放送は、「帯津流養生訓:養生の要訣は畏(い)の一字」

畏は、畏敬の畏。
おそれ、敬うという意味。

本文には
「身をたもち生を養ふに、一字の至れる要訣あり。
是を行えば生命を長くたもちて病なし。
おやに孝あり、君に忠あり、家をたもち、身をたもつ、
行なふとしてよろしからざる事なし。
其の一字なんぞや。
畏の字是なり。畏るるとは身を守る心法なり。」

「おそるる」と読んでいる。
恐れと慎みを持つ。

さらに、
「つねに天道をおそれて、つつしみしたがひ、人欲を畏れてつつしみ忍にあり。
是畏るるは、慎しみにおもむく初めなり。
つつしみ生ず。畏れざればつつしみなし。」

人間の欲望を謹んで我慢する。
人を見たら敬う。
物を見たら敬う。
これが養生の要諦である。

帯津先生は常々言ってきた。
「相手の生きる悲しみを敬う。」と。
人はみな、虚空からただ1人地球にやって来て、
何十年か過ごし、
また、ただ1人で虚空に帰る
孤独なる旅人。

旅人は旅情を抱いて旅をしている。

喜びと悲しみ、ときめきと、寂しさが交じり合ったしみじみとした旅の想いがある。
その根底には悲しみがある。

人の本性は悲しみ。

国木田独歩、西脇順三郎さん、緒先輩が色々な想いを巡らし考えている。

生きる悲しみを
胸に抱いてけなげに生きている。

相手の悲しみをいたわって敬うことが医療にぬくもりを与える大事な事。

簡単ではあるし大事な事。20年間説いてきた。
しかし、こんな簡単な事がどうしてと思うがなかなか思うように行かない。

でもやはり
なかなか変化が起きない、実現できないとわかっても
続けて行かなければと思っている。

畏れ慎みについては
佐藤一斎が「言志四録」の中で
養生の秘訣も敬う事に帰結すると言っている。
つまり、
養生の秘訣は相手を敬う事と言っている。
大きな心理で貝原益軒と同じことを言っている。

天候が毎日同じように巡ってくるように
天はまた、繰り返して同じ動きをしている。
自らをしっかり鍛えて努めなければならない。

暑さ寒さを意識しないで行動するのではなく、
天の恵みに対して恐れを抱く。

畏敬と慎みが根本。

食べ物に対しても同じ。
若い頃の暴飲暴食にしても
年齢と共に畏敬の念を持っていく。

なかなか実現出来ないけれど
医療の世界の中でこれをやって行く。


詳しくは番組を聞いてみてくださいね。


4/28 9:15~ (再放送 45/1 9:15~)
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タグ:帯津良一