「白川太郎の、実践!治るをあきらめない!」6/5の放送内容 「細胞記憶は消せるのか?」
6/5の放送は「細胞記憶は消せるのか?」
先週の話では、アトピー性皮膚炎で子どもの場合は治りやすが、
大人はなかなか難しい。
理由の一つに、細胞が病気を記憶するからだと聞いた。
では、その記憶は消すことが出来るのか?
免疫には記憶細胞があって、長いこと生き残るものがある。
同じ病気が長いこと続いてしまう原因となっていると考えられる。
麻疹のように一度かかったら、
同じ麻疹にはかからないのと同じように、
免疫記憶に基づいて病気に対して反応するシステムを大人は持っている。
大人でアレルギー症状の強い人は
こういった記憶細胞がたくさん生き残っていて、
連綿と身体のあちこちで伝えていると考えられる。
そういう細胞を腸内細菌で変えられるようになるのか、
これが重要な研究のテーマになって来ると考えられる。
白川先生の知る限りら若いネズミの実験でも、
人間の子どもの場合も乳酸菌の投与でアレルギーの発症が抑えられる事が証明されている。
大人の場合は先生の知る限り大規模な臨床試験は行われていないと思われる。
ただし50人?100人規模の臨床実験は行われていて、
白川先生も50人規模でやった。
結果は子どもほどではないが、
約半分の人が発症を落とす事が出来た。
何らかのメカニズムで記憶細胞をある菌で抑えられることもわかった。
その後、
色々な会社が乳酸菌の実験をしているので大人の場合でもある程度改善したというデーターはある。
遺伝子は変えられないが、
先生のお子さんは全く発症をしていない。
従って1回の投与で長期にわたって抑えられることも分かってきている。
ただし乳酸菌は毎日毎日出て行ってしまうので、毎日補う必要がある。
記憶細胞を改変させるか
あるいは新しい細胞を作って記憶細胞を抑えるにはかなり長い時間がかかる。
大人の場合は長い生活習慣の蓄積もあって
100%はうまくいっていない。
では、逆に、
ステロイドなどで強制的に炎症を止めている期間をある程度作る事が出来れば、
その記憶で逆に炎症を起こさなくなる?
ところが、記憶細胞は強いので消滅や改変は難しいのではないか。
大量のステロイドを使っても治らないのは、
そういう細胞が生き残っていて、
暴れているからと考えた方がいいと思っている。
どういう腸内細菌が免疫細胞と仲良く出来るのかに焦点があたって来ると思われる。
毎日飲み続ける必要があるので、
長期にわたった実験をしないと大人の場合は結論が得られない、難しい。
詳しくは番組を聞いて下さいね。
6/5 9:50~ (再放送 6/6 9:15~ )
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