食・農・森』(食べる・作る・育む)~東大生態調和農学機構から 16年2月9日 第7回の放送は技術職員の久保田浩史さんです!
『食・農・森』(食べる・作る・育む)~東大生態調和農学機構から 第7回放送
田無駅から徒歩10分も掛からないところに
30ヘクタール以上の耕地や森林が拡がる東大生態調和農学機構。
ここでは食料生産の効率化だけでなく、
地球環境を改善し私たち人類の生存を持続させるための研究が行われています。
先端研究・教育の施設で、かつ一般開放もされているこの機構について、
現場の先生方や職員の皆さんが登場してお話をしてくださいます。
第7回の放送は、技術職員の久保田浩史さんをお招きしました!
久保田さんはもともと佐賀県生まれ。玄界灘があって後ろに山がある、
実家はみかん農家だったそうです。
子どもの頃からみかん畑で走り回っていたそうです。
農家を継ごうと思って農業大学校に進学、
ふとしたきっかけで公務員試験を受けて受かった事が
今に至るきっかけ。
東京大学からの誘いで技術職員として勤務されています。
何年かいたら田舎に帰ろう、という軽い気持ちでいたのが、
気付けば20年以上こちらで生活されています。
技術職員の仕事は、研究などではなく、
畑の準備、土地の管理など実際に育てる事。
凄く大切なお仕事を13人のほかのメンバーと共に行っています。
東大農学部の学生さんも週に1回、
実習で実際にトラクターにのって畑を耕したり、
苗を植えたりしているのでその都度、
収穫までのプロセスで指導にはいっていらっしゃいます。
虫が出れば農薬もまき、果樹園で草が伸びれば草刈も。
実際に道具を用意するのも全て技術職員の方がされています。
学生たちの実習についてもお話しいただきました。
野菜を作る際には種まき、畑に植え、草をとったり虫を取ったり。
東大農場でキャベツだいこんトマトおこめ、さつまいも、じゃがいも、
麦も取れるそうですよ!
ジャガイモなんかだと3トンくらい!さつまいもで2トンくらい!
実習の産物なので持って帰ったり玄関先で販売しているそうです。
毎年変わる学生さんは基本的にまじめ、東大生といえどもその辺を
歩いている学生さんと変わらないそうです。
最近は大分年上になってきたので会議に出たり、
在庫管理など実際の農作業とはちがう仕事も
増えてきたという久保田さん。
技術職員の方は30代が多く活躍されているそうです。
東大農場に関しては、
緑豊かでのどかな場所だとおもって来所される方も
多いけれども、実際は草刈り機、トラクターなど危険な
機械が走り回っているところなのでルールは守ってみていただきたい、
というお話しでした。
ルールを守ればすごく素敵な東大農場。
皆さんもくれぐれも安全には気をつけながら見学してくださいね。